税理士になるなら今がチャンス

税理士の仕事はAIに奪われるから将来性はないって本当ですか?

いいえ、まったくの嘘です。

時代は令和になり、AI技術が発達してきている今だからこそ、税理士の仕事は今後ますます楽しくなっていきます

今日は、23歳で税理士試験に合格し、実務歴10年以上、税理士法人を東京と大阪で経営する私が、税理士の将来性についてお話します!

是非、最後までお読みくださいませ♪

税理士の仕事はAIに奪われる

テレビや雑誌でよく目にする『税理士の仕事はAIに奪われる』という話。

これは、半分本当で、半分嘘です。

税理士の仕事は、大きく分けると三つあります。

1 記帳代行&申告決算書の作成

2 コンサルティング

3 税務調査対応

1の記帳代行や決算書の作成は、AIに奪われるというのは本当でしょう。

というか、今の時点でもかなり奪われています。

ただ、コンサルティングと税務調査対応については、今後もAIに奪うことは不可能だと思います。

世の中のイメージとしては、

税理士って決算書や確定申告書を作る人でしょ?

というイメージがあるため、『税理士の仕事は近い将来無くなる』と言われているわけです。

ただ、税理士の仕事で面白いのは、実はコンサルティングや、税務調査対応です。

この分野は、無くなるどころか、今後より一層ニーズが増えていきますので、安心してくださいね。

※ただ裏を返すと、現在の税理士事務所の売上の大部分は、1の記帳代行や決算書の作成から成り立っているため、これから税理士を目指す方は、コンサルティング能力を習得するための努力が必要になると言えます。人と話すのが好きじゃない人にとっては辛い職業になるかも…

コンサルティングの面白さ

私は資産税を専門としているので、日々コンサルティングの面白さを享受しています。

その面白さとは何ですか?

正直に話すと、税理士の腕によって支払う税金の金額が何倍にも変わるということですね。

法人税や所得税の確定申告と異なり、資産税は、遺産を誰が相続するか、不動産をいつのタイミングで売却するか、生前贈与などの組み合わせによって、依頼主が支払う税金が何倍も変わります。

そして、その際に使用する方法は、全て国が認めている正当な方法のみを使います。

制度の趣旨にきちんと沿った形で特例を適用し、依頼主の税負担を減らすことができたときは、とても喜んでもらえますし、適正な納税を通じて社会貢献にもなっていますので、税理士の仕事に誇りを感じる瞬間です。

税務調査対応

税務調査対応まで一人で出来るようになって、初めて一人前

私がサラリーマン税理士だった時に、上司から頂いた言葉です。

今思えば、私も本当にそう思います。

いくら効果の大きい節税提案ができたとしても、それが税務署から否認されてしまえば意味がありません。

節税提案と税務調査対応は、二つで一つです

こちらが提案するからには、必ず税務調査でも是認を勝ち取るつもりいなければ、税理士として失格です。

税務調査対応は、調査官との交渉力が求められます。

まさに、経験がものをいう業務。

黒か白しか判別できないAIには、絶対にできない仕事といえましょう。

受験生が減っている今がチャンス

近年、税理士に限らず、士業の受験者数が減っています。

税理士受験生は、この10年で2分の1近くまで減少しています。

私の推測ですが、要因は二つあると思っています。

一つは、この10年、アベノミクスにより景気が安定し、資格がなくても就職することが容易になっていること。

もう一つは、『AIで士業はオワコン』という情報を鵜呑みにした方が多いこと。

年代別でみると、減少している受験生の年齢層は20代30代と若い世代に集まっており、税理士である私は悲しい限りです。

ただ、この記事をここまで読んでいるあなたは、もうお気づきだと思います。

実は、これ…

あなたにとっては超チャンスなんです!

何故なら、税理士や会計士を目指そうとする若者が減っているということは、将来、あなたのライバルになる人も減っていることを意味します。

税理士の活躍の場は、今後ますます広がっていくのに、税理士になりたい人は減っているのです。これはチャンス以外の何物でもありません。

さらに、税理士がこれまで時間をかけていた記帳代行や決算書作成はAIが代わりにやってくれます。

これからは、作業時間は短いが、報酬は大きいコンサルティングに注力できる時代がやってきます

これもぶっちゃけた話をすると、記帳代行や決算書作成と比べて、コンサルティング業務は、何倍にも時間単価が高いです。

資産税コンサル、事業承継コンサル、IPOコンサル、M&Aコンサル、移転価格コンサル等々。

相当な専門知識が要求されますが、その分、いただける報酬はとても大きいです。

個人プレーヤーでも年収3000万、5000万、1億円という方も実際に知っています。

まぁ、税理士の魅力はお金だけではないのですが、高収入を実現できるのも税理士の魅力の一つですからね。

会計士もいいけど、税理士をオススメ

私は大学1年の時に簿記に出会い、3級、2級、1級にストレート合格しました。

簿記1級に合格した後、税理士になるか、会計士になるか悩みました。

今も昔もそうですが、若くて優秀な人は、基本的に公認会計士を目指します

その証拠に、公認会計士の合格者の年齢層をみると、25歳未満が約6割。30歳未満まで含めれば、8割を超えます!

一方で、税理士試験に25歳以下で合格する人は、日本全国でたったの41人!全体の7%しかいません。

当時の私はそれを見て、

あ、みんなが会計士いくなら、俺は税理士いこ

と決意しました。

私は昔から、『人の行く 裏に道あり 花の山』的なスピリッツがあります。

ただ結果として、その選択が大正解だったと思っています。

将来独立したいなら税理士の方がよいかも

皆さんの周りにも独立開業した会計士さんがいると思います。

その会計士さんたちは、監査法人を立ち上げましたか?

恐らく、ほとんどの方はNOだと思います。

会計士さんが独立開業するときは、ほとんどの方が税理士登録をし、税理士業務を行います

それは何故かといえば、監査法人を立ち上げることは、非常に大変だからです。

会計士が5人以上必要であったり、様々な許認可が必要になります。

そのため、会計士が独立するときは、結局のところ税理士業務を行うことが一般的です。

もちろん一定の研修を受講すれば会計士さんも税理士業務を行うことは可能です。

ただ、税理士試験に5科目合格した私達と、税務という土俵で戦うのであれば、私達は負けません。税務のことだけを死に物狂いで勉強してきましたからね。

ただ、会計士さんたちは自頭がめちゃくちゃ良い人が多いので、本腰入れて税務を勉強したら、あっという間に追いつかれちゃうんですけどね(*´з`)

また、実務歴が10年くらいになると、税理士試験合格組、会計士組、国税OB組、大学院免除組に、大きな知識差はなくなります。

入口を気にしているのは、税理士になりたての頃だけかもしれません。『そんな議論もしたっけなぁ~』と今は懐かしく感じます。

まとめ

税理士を目指す若者が減っている今だからこそ、あえて税理士を目指す人は勝ち組です。

ただ、税理士という資格が、あなたを勝ち組にしてくれるわけではありません。

税理士の資格を取った後も、継続した努力は必要です。

しかし、努力に『コストパフォーマンス』という概念があるなら、税理士を目指す努力は、コスパ最強と断言できます。

少なくとも、私達が生きる令和時代においては、税理士のコンサルティング、税務調査対応は無くなりません。これから需要がどんどん伸びていく税理士業界に、是非、お越しください(^^)/

税理士の仕事、凄く楽しいですよ♪

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※内定チャンネルで、税理士の仕事についてインタビューを受けました。

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