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  • 簿記知識ゼロの専業主婦が妊娠・出産・育児しながら官報合格 私の税理士試験 合格体験記

こんにちは。税理士の松永陽子です。

こちらでは、簿記知識ゼロの専業主婦から官報合格を目指した、私の壮絶な(無謀な?)合格体験記を書かせていただいております。

ご興味があればぜひご一読ください♪

30代からの税理士試験

簿記との出会い

私は税理士試験の勉強を30代になってから始めました。


当時は専業主婦でしたが何かできる仕事はないかなと、ベビーカーに1歳の子供を乗せ、買い物のついでに近所のハローワークの出張所に立ち寄りました。
事務職がいいなと軽い気持ちで求人票を眺めていましたが、どこもExcel、Wordが必須とされています。しかしその当時、私はExcel、Wordなど使ったこともなく、パソコンすら自宅にはありませんでした。自分が何もできないことを思い知らされ、愕然。


でもその時、ふと行政書士事務所の求人票が目に留まりました。そこには必要とされる技能として「Excel、Word、簿記3級」とありました。

行政書士??


当時の私は行政書士がどういう資格なのか全く知りませんでした。しかし国家資格を取れば、たとえ家族の都合で働けなくなることがあっても、状況が変化すれば再び資格を生かして働くことができる、直感でそう思いました。


思い立ったら吉日です。まず思い切ってパソコンを買いました。習いに行く余裕などありません。子供をお昼寝させながら、本を片手にExcel・Wordを学びました。そしてパソコンが使えるようになってから、行政書士事務所の求人票を見て何となく気になっていた簿記の勉強を始めました。

税理士を目指す

簿記2級に合格した頃、立ち読みした本で税理士事務所への応募資格を満たしていることを知りました。そこで簿記が面白くなっていたこともあり、税理士事務所に就職し、税理士を目指すことにしたのです。

税理士になるためには原則として、会計学2科目と税法3科目の合計5科目に合格することが必要です(この場合、氏名及び受験番号が官報に掲載されるので官報合格といわれています)。なお科目合格制を取っているため、一度に合格する必要はなく、合格した科目も生涯有効です。


私の場合は働きながら、幼い子供を抱えながらなので、1年で1科目ずつ、コツコツと合格を目指すことにしました。


1年1科目で5年もかかるのか…ずいぶん長いなあ、と思いました。


しかしのちにこの考えがとてつもなく甘かったことを思い知らされることになるのです(汗) 

働きながら、子育てしながら、受験生に

朝活はおすすめ

こうして私は子供を保育園に預け、税理士事務所で働きながら税理士を目指すことになりました。しかし自分が自由に使える時間はほとんどありません。夫や夫の両親の協力を得て学校に通わせてもらった法人税法の1年間以外は全て通信講座で勉強をしました。


朝一番に保育園へ、日中はフルタイムで働き、また保育園に迎えに行って、ご飯を食べさせお風呂に入れて、寝かしつけて…(当時はワンオペでした)。

そしていざ自分の勉強を始めようとすると、

さみしい…


と子供は起きてきてしまいます。


何度も子守唄を歌い聞かせながら添い寝をするのですが、自分も疲れ切っていて一緒に寝落ちしてしまい、気が付くと朝、なんてこともたびたび。子供に寂しい思いをさせてまで勉強するのも辛いです。


それならば、と開き直って子供と一緒に寝て、朝4時起きで時間を確保することにしました。


朝の時間はすごくいいです。頭もすっきりしていますし、静かです。何より眠い時も頑張って起きて作った貴重な時間です。1分たりとも無駄にはできません。朝食の支度や仕事に行く準備を始めるまでの時間までしか勉強ができない、という締め切り効果もありました。集中できるので早起きはおススメです!

臨月の妊婦、国家試験を受験する

受験生の期間に下の子二人を出産しました。点滴が必要になるほどのつわりに苦しみながら、陣痛の痛みに耐えながらWeb講座で講義を聴いたのも、産後まだ入院中のベッドの上でテキストを読んだのも、当時は必死でしたが今となってはいい思い出です。


二人とも9月生まれなので、試験当日にはお腹はかなり大きくなっていました。

こういった場合、受験案内にも「身体に障害がある場合等の特別措置」として少し記載されていますが、願書の提出前に提出先の国税局等に電話をしておくと配慮をしていただけます。

身体に障害がある場合等の特別措置  身体に障害がある者又は妊娠中の者等、受験時に特別な措置を希望する者は、受験申込みをする前に受験を申し込む国税局等に照会してください。
(国税審議会 税理士試験受験案内(第70回)より抜粋)

国税局に電話すると、願書提出の際に母子手帳の表紙のコピーと簡単な書面を添付するよう、また当日受験会場に着いたらまず本部に来るようにとの指示があります。

当日は職員の方が付き添い、受験室やお手洗いの場所を案内してくださいます。座席も大学が受験会場の場合は机と椅子が作り付けになっていて、幅も狭いことがありますが、セパレートのタイプを用意してくれたり、出入りのしやすい場所にしてくれたりと、細やかな配慮をしてくださいます。まさにVIP待遇です!

周りからの視線がかなり恥ずかしかったですが…

相続税法受験の思い出

合格科目(簿記・財表・法人・相続・消費)の中でいちばん印象に残っているのは、やはり相続税法です。

私は普段はWeb講座で勉強し、直前期のテストだけスクーリング制度を利用して資格学校の教室で受けていました。

初めて相続税法のクラスに入った時、アウェイ感が凄い!と感じました。そこにいるのは科目合格者が大半で、あと一歩で官報合格するような方たちばかり。思わず圧倒されそうになりながらも通いました。


相続税法の受験当日のことも忘れられません。

税法は理論問題と計算問題が出題されます。そしてその年の理論2題のうちの1題は、理論のテキストには少し記載があるものの、資格学校では定期テストにも出ていないような全く出題予想のされていないものでした。こんなの出るのかなと思いつつ、余力がなくかっこ書きについては諦めたものの、骨組みだけは何とか頑張って暗記していました。なので問題を見たときは内心ガッツポーズでした。


しかし計算問題に移り、答えに迷います。いつもと違うやり方で解答をしようとしたその時、若くして亡くなった母に、どう思う?と思わず問いかけました(母は私が学生の時に病死しています)。

そうすると、

いつもやってないんやったら、違うんやない?

と声が聞こえたような気がして、慌てていつものやり方に戻しました。資格学校の模範解答ではそれが正解でした(ちなみに国税庁からは正解は発表されません)。


極限状態での幻聴だったのでしょうか。でも普段はそういうものは全く信じない私ですが、母と久しぶりに会話ができたようで嬉しかったですね。残りの科目の試験では二度と現れてはくれませんでしたが(笑)

税理士試験の合格発表と今の思い

合格発表は「インターネット官報」で見ました。自分の受験番号と名前を見つけたときは嬉しかったというよりも、心からほっとしたという感じでした。

正直、犠牲にしたものも多かったと思います。子供たちにも寂しい思いをずいぶんさせてしまいました。趣味という趣味もみんな捨ててしまいました。


しかし、資格を取得しなければ出会うこともなかった方々と出会うことができ、行くこともなかったような場所に足を踏み入れている自分がいます。本当に世界は広がりました。


時間なんて取れないから、とか、今更こんな年齢で、とか自分に言い訳をしてしまったら、もうそこで終わりです。


お客様に喜んでいただき、少しでもお役に立てたのかなと感じられたとき、あの時資格を取得しようと決意して、そして途中で諦めずに最後まで頑張ってよかったなと、つくづく思います。

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