円満相続税理士法人 代表税理士
『最高の相続税対策は円満な家族関係を構築すること』がモットー。日本一売れた相続本『ぶっちゃけ相続』シリーズ19万部の著者。YouTubeチャンネル登録者10万人。
こんにちは、円満相続税理士法人の橘です。
2022年現在、私は34歳で東京と大阪で税理士法人を経営しています。
私が税理士を志したのは18歳の大学1年の春。
早いもので、16年の月日が経ちました。
18の頃の自分から見れば、今の自分は、当時の夢を実現させているかもしれません。
将来は、税理士になって会社を興すのだ!
という夢でしたので。
税理士試験に挑戦している時、いつも思っていたのは『夢を叶える過程は、富士登山に似ている』ということです。
今回は、私が提唱する、富士山理論をご紹介します。
受験生の皆様にとって、モチベーションアップに繋がると思いますので、お読みいただければ幸いです(^^)
遠くから見ると綺麗
皆さんは、富士山に登ったことはありますか?
私は大学の時に友人と二人で登ったことがあります。
登山のルートは、吉田ルート、須走ルート、富士宮ルート、御殿場ルートの4つに分かれており、私達は須走ルートを選びました。
夜の10時に五合目から登山を開始し、朝5時の朝日を拝む、いわゆる弾丸プランに挑みました。
富士山は、とても綺麗ですよね。
日本人として心が洗われます。
しかし、実際に麓(ふもと)まで行くと、綺麗な富士山のイメージとはかけ離れた、ゴツゴツした岩や、変な方向から生えている木など、おどろおどろしい大自然が待っています。
9月上旬であったこともあり、登山者は少なく、夜の森は非常に不気味でした。
実際に登り始めると、想像の何倍も過酷で、
思ってたより全然きつい…
と何度も思いました。
夢を叶える過程も同じで、将来の夢はとても綺麗に見えます。
バリバリ仕事をこなしている自分。
プライベートも充実している自分。
優秀で明るく楽しい仲間。
美人で優しい奥さん等々。
しかし、実際に夢を実現させるために踏み出す道のりは、超地味で、過酷な道のりです。
毎日毎日、朝から大原の自習室にこもり、計算問題集をひたすら解き、帰りの電車で理論サブノートを読みながら理論暗記をする日々。
中々、成績が上がらずに『自分、センスないんじゃないか』と自暴自棄になることもありました。
2回目の税理士試験では、法人税法と固定資産税の2科目を受験し、どちらも不合格。悔しくて大原町田校の屋上で一人涙しました。
夢は遠くから見ると綺麗です。
しかし、実際に叶えるプロセスは、地味で、非常に辛い道のりです。
これは富士登山とそっくりです。
途中から道が開ける
富士山を五合目(須走口)から登り始めると、始めは、ひたすら暗い森の山道を登っていきます。
懐中電灯がなければ、先は全く見えません。
目の前の一歩だけを照らしながら一生懸命、登ります。
6合目を過ぎた辺りから、一気に気温が下がります。
9月上旬だったにも関わらず、ダウンジャケットを着ないと寒くて耐えられません。
7合目を過ぎた辺りでしょうか。
不思議なことに、突如として、木が一本も生えていない域に入ります。
恐らく、標高の関係で、木が生息することができなくなるのでしょう。
そこから先、山頂まで木は一本も生えていないため、視界が一気に広がります。
満天の星空と、綺麗な月が見え、とても幻想的だったことを覚えています。
山頂はまだまだ遠くにありますが、しっかりと目で確認できます。
また、森の中と異なり、木が一本もないため、風が吹いても、全く音がしないのです。
まさに『無音の世界』。
さらに少し登り、下を見ると、遠くに街の明かりが見え、その夜景たるや本当に美しかったです。
この時、感じました。
私が税理士を志したとき、一部の友人からは、
大学に入ったんだから遊ばないと損だよ
勉強なんて大人になってもできるんだから一緒に飲み会いこ
ノリ悪くなったなぁ
今を生きろよ!
など、私が勉強に打ち込むことにネガティブな人もいました。
また、当時付き合っていた彼女からも、
勉強ばっかりしてたら遊ぶ時間もバイトする時間もないじゃない!
と言われたこともよく覚えています。
当時の私は、応援してくれない友人がいることを辛く感じました。
確かに、大学で楽しく旅行やバイト三昧の日々を送る友人と、大原の自習室で電卓ばかり叩いている自分を比べると、
いいなぁ
と思うこともありました。
勉強しても成績があがらず、
俺は何で青春を犠牲にしてまで、こんな勉強ばかりしているのだろう…
と思ったことも。
しかし、それでも『先のことは考えなくていいから、目の前の一歩にだけ集中しよう』と、勉強に打ち込んだ結果、ある日、自分の視界がとても大きく広がったのを感じたのです。
何となくですが、『今の努力は、将来すべて報われる』という確信が持て、周りの雑音や、未来への不安が一切なくなりました。
その感覚は、まさに、富士登山中に森を抜けた時と同じ感覚。
遠くに街(自分が元居た場所)の明かりが見えたのも、ネガティブなことを言っていた友人達を遠くから見るような感覚で、少し寂しくもありながら、自分の決めた道を着実に進んできたことに誇りを感じました。
八合目の出会い
私は富士山を舐めていました。
八合目近くになると、傾斜が信じられない程の急角度になり、砂利だらけで全然前に進めなくなります。
さらに、空気はどんどん薄くなり、体力に自信があった私でも、
もぉ無理。死ぬ!
と連呼しながら登りました。
八合目につくと、違うルート(吉田口)から登ってきた人達と出会います。
山小屋で寝てから朝日を見る人達もいれば、私達のように弾丸プランで登ってきた人たちもいます。
いずれにしても、同じ過酷な道を歩んできた人達なので、何故か他人のような気がしませんでした。
夢を叶える過程でも同じことが起こります。
自分が『夢を叶える』と決意し、今までの生活と違う行動をとるようになれば、当然、これまで付き合っていた人達とは、距離ができます。
そして、しばらくは一人でストイックに道を進む日々が始まります。
そのような日々を経て、自分のステージが上がると、同じようにストイックに自分の道を歩んできた人と出会うことがあります。
その出会いは、夢を叶えるために辛い道のりを選んだ人だけが得られる出会いです。
山の麓(ふもと)に留まっていたら、絶対に出会わなかった人達と出会うことができるのです。
入口は、全然違う場所でも、努力を重ね、自分のステージを上げると、ある日、とても素敵な出会いがあります。
八合目の出会いは、まさにそんなことを感じさせてくれました。
山頂からの景色
酸欠で瀕死の状態になりながら、何とか山頂に付きました。
そして、念願の朝日(ご来光)!
初めて富士山頂から見たご来光は、あまりにも綺麗で、思わず涙がでました。
綺麗だから涙がでたのもありますが、それ以上に、富士登山が想像の10倍辛く、そんな辛い想いをした中で、目標だった『山頂で朝日を見る』を達成できた喜びの方が大きかったと思います。
富士山は、遠くから見ると綺麗。
麓から見ると、おどろおどろしい。
山頂から見る景色は、今までの見た景色で一番綺麗。
夢もそうだと思います。
決意した時は、将来の自分にわくわく。
努力の最中は、地味で辛い日々。
夢を叶えたときは、今までの人生で一番嬉しい。
まとめ
正直なことをいうと、私は山頂から見た朝日よりも、森を抜けて視界が一気に広がった時の景色の方が、より強く覚えています。
今のあなたが、先の見えない不安と戦っているなら、無理に先を見ようとしなくて大丈夫です。
目の前の一歩!
目の前の一歩に全力を尽くしてください。
その一歩を確実に積み上げていけば、いつかは森を抜け、視界が一気に広がるときが必ず来ます。
今、辛く孤独を味わっている人も、そのまま自分の道を突っ走ってください。
将来、その努力がないと出会えない人達と、きっと出会えます。
私は今、日本一の税理士法人を創るという、エベレスト登山にチャレンジ中です。
将来、この記事を読んだ方と同じステージで一緒に仕事ができる日がくることを楽しみにしています。
受験勉強頑張ってください(^^)/
最後までお読みいただき、ありがとうございました。