こんにちは!相続専門の税理士の橘です。

相続が終わったご家庭にチラシや営業電話がかかってくるケースが増えています。

相続した不動産を売却しませんか!?

払いすぎた相続税は取り戻せます!相続税を取り返しましょう!

それらを受けた方からするとビックリして関わった人に対し、

なんでうちに相続があったこと知ってるんだ?どこから情報が漏れているんだ!

情報漏洩したんじゃないの!?

とクレームを受けます。

今回は何故こういった現象がおきるのか?対策を解説します♪

原因は相続登記です

死亡届を役所に出しても、葬儀をあげても、税務署へ相続税の申告をしても、情報が一般に公になることはありません。

唯一情報が公になるのは、不動産の名義変更、つまり相続登記をした場合です。

不動産の所有者は、誰からでもわかるようにするため、その所有者の情報を一般に公開しています。

その情報は、登記簿というものに登録され、法務局に申請すれば誰でも簡単に見ることができます。

(インターネットで申請すれば、たったの335円です!)

その登記簿には、現在の所有者のフルネームとその方の住所、そしてどのような理由でその不動産を取得したかが書いてあります。

登記簿謄本の見本(出典:法務省ホームページ)

相続が理由で所有者を変更するときは、「相続」と書かれます。

相続登記をした人の一覧が公表されるわけではありません

相続登記をしたからといって、次のイラストのように相続登記をした人の一覧が公表されているわけではありません。

相続登記一覧公表

チラシを送っている業者は、どのようにしてピンポイントで相続登記をした人にチラシを送っているのか、謎は深まるばかりです・・・

法務局に聞いてみました

相続登記をするとチラシが届くことがあるんですけど、相続登記をした人の一覧って公表されているんですか ?

そんなものはありませんよ!

そしたら、名簿業者がいちいち全部の登記簿とって、しらみつぶしに相続登記を探しているんですか?

そんなこと、私に聞かれてもわかりませんよ…。まぁ似たようなものだと、不動産登記受付帳ってのはありますけどね。

なんですか?不動産登記受付帳って?詳しく教えてください!

管轄している地域ごとに作っている、登記された物件と理由が書かれた一覧表です。1日単位で作っていて、時間はかかるけど渡すことはできますよ。

おそらく名簿業者がこの不動産登記受付帳を入手し、そこから相続登記を抽出し、それを一覧にしたものを、チラシを送る不動産業者や税理士に販売している可能性が高いです。

Googleで「名簿 相続登記」で検索すると、いくつか名簿業者がでてきますのでこの名簿からチラシが発送されているんでしょう。

まとめ

『相続した不動産を売りませんか?』『その相続税申告、間違えているかもしれませんよ』のチラシを送るなら、「この情報は、登記情報から取得したもので、他者からの情報漏洩ではありません」のような一言を添えてほしいと思います。そうでないと驚いてしまいますから!

個人情報が漏洩しているわけではありませんが、個人情報のリストを購入してチラシを送ってくるような会社さんは信用しない方がいいですね・・・。

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