円満相続税理士法人 税理士
学生時代に税理士試験の受験を始め、在学中に4科目取得し群馬県の会計事務所に就職。売上規模数十億円の企業の法人税、相続税を担当しつつ25歳の時に税理士試験合格。
税理士試験てかなり難しくて、合格まですごい大変と聞きましたが…
その通りです!
一説には税理士試験の合格には平均で10年かかるとのこと・・・つまり税理士試験受験者はほとんどの人が多かれ少なかれ失敗した経験を持っています!
かく言う私も合格するまでに数々の失敗した多さは、人に自慢できるくらいです。なので貴重な時間を使って税理士試験を受験している皆さんには同じようになって欲しくありません!
そこで、私の受験生活の中で特に失敗だったことを3つ紹介します!
私の場合、失敗する→失敗の理由を徹底的に調べる→改善する
という流れが合格に導いたと思いますので、改善策も合わせて紹介します!
税理士試験に挑戦してみたい、挑戦しているけどなかなか結果に繋がらない、といった方にはうってつけの内容ですので、ぜひ最後までご覧いただければと思います!
目標が低かった
税理士試験は競争試験と言われています。
つまり何点取ったかではなく、受験者の中で上位何%に入ったかが重要になります。
税理士試験の合格率は平均して12~15%くらいなので、上位10%に入っていれば合格圏内ということになりますよね?
そこで受験生の皆さんは専門学校の模試等で、上位30%に入るように言われていたりします。
専門学校内で上位30%なら全国的には上位10%だろうということです。
そこで私は模試で上位30%に入ることを目標にしました。
ここに落とし穴がありました!上位30%に入る勉強を続けた私は見事に不合格となりました…
確かに専門学校には過去のデータを基にした膨大な情報がありますので、上位30%という線引きは必ずしも間違いとは言えないと思います。
上位30%は最低ラインであって目標ではありません
税理士試験は競争試験である以上、周りの人達よりも高い成績を残さないといけません。
上位30%の入ったから目標達成だ!
上位30%じゃ満足できない…!
上の二人だと合格するのはどちらだと思いますか?
私の感覚ですが、税理士試験に合格した方で多いのは後者です!
上位30%で満足している人と、それ以上を目指している人とでは、勉強の質や量が違います。
残念ながらこの違いが如実に結果に表れます。
では私自身がどのように改善したかというと…ズバリ満点です
税理士試験で「満点」を目指すことは愚策と言われますが、私は構わず「満点」を目指しました。
「上位〇%以上」という目標ではなく「満点」を目標にした理由はミスを受け入れないようにするためです。
ここの問題をミスしたけど、上位〇%以上に入ったから大丈夫でしょ!
私の場合「上位〇%以上」という目標だとミスを軽く見てしまう恐れがありましたので…
「満点」を意識した結果大体の問題は9割以上の点数、最低でも専門学校内で上位10%に入るようになりました!(目標の「満点」は中々取れなかったのがお恥ずかしい話ですが。)
理論を完璧にしなかった
税理士試験の受験科目は「会計科目」と「税法科目」に大別されますが、「税法科目」には計算の他に理論の問題があります。
理論の問題は科目にもよりますが、大体は税法の条文を丸暗記し、それを解答用紙に書き連ねていくというものです。
この理論が税理士試験において非常に厄介な存在になります。
私が初めて勉強した税法科目は「消費税」でしたが、初年度の私はこのように考えていました。
条文を覚えるよりも中身を理解しよう
要は「言っている内容が合っていたら文章とかは多少違っても大丈夫でしょ!」と高をくくっていました。
その年の消費税の試験、私は結構出来たな!と思っていましたが、それは理論の問題で「言っている事は合っていた」からに他なりません。
結果は当然「不合格」でした…
ここで衝撃的だったことは不合格という事実ではなく合格する人は条文をほとんど暗記し解答することが出来るということです。
そんな人たちに、内容だけ理解して本文はふわっとしか覚えていない人間が勝てるはずもありませんでした。
そこで私の理論に対する姿勢はこのように改善されました。
理論は原則一言一句暗記する
条文は一文字であっても重要な意味をもちます。(例えば「等」という一文字に膨大な意味が込められています。)
覚えにくい部分を自分なりに変えたり、省略すると、意味が変化してしまい結果間違って覚えてしまう恐れがあります
そこで問題なのは、理論をどのように暗記するのか?
ということですが理論暗記は本当に人それぞれで明確な正解がないのが現状です…
自分が一番暗記しやすい方法を模索するのも勉強なのですが、まったく分からない方もいらっしゃると思いますので、一例として私の暗記方法を記載します!
- 一週間を「月曜日~金曜日」と「土曜日・日曜日」に分ける。
- 「月曜日~金曜日」は覚える理論をひたすら読む。(一日1~5個程度)
- 「土曜日・日曜日」は一週間ずっと読んできた理論を何も見ずに紙に書いていく。
- 1~3のサイクルを続け、ある程度覚えたら専門学校の問題や、過去問を解く
- 実際の問題を解きつつ、覚えた理論を忘れないように1~3のサイクルを続ける
私の場合は、一気に大量の文章を覚えられない、文字を書くのが好きではないので出来る限り少ない量で継続して徐々に覚え、書く回数を極力減らす方法をとりました。
勉強量で満足していた
私の数々の失敗で一番気づきにくかった失敗です。
税理士試験の勉強を始めて3年目くらいになると、勉強方法やリズム等が定着してきます。
つまり「勉強をすること」は出来るようになってきました。
そうなってくるとこんな風に思うようになってきます・・・
今日は何時間も勉強したぞ!
勉強にも慣れ、しっかりと勉強時間を確保していたはずなのに成績が伸びなくなってきます…
そこで私は原因を考え、以下のような結論に至りました!
時間に重点を置いてはいけない!税理士試験において重要なことは「どれだけ勉強したか」ではなく、「どれだけ成長したか」
たとえ一時間の勉強でも自分の知識が増えていたら良くて、何十時間勉強しても知識が増えていなければ時間の無駄です…例を挙げると
「自分がもうすでに理解し、解ける論点を10時間勉強する」
よりも、
「自分の分からない論点、苦手な論点を1時間勉強する」
方が良い勉強をしているといえます!
税理士試験の事を調べると「目安勉強時間は○○時間!」等の情報が出てきますが気にしないようにしましょう。
そこから私は意識が変わり、無事停滞期を脱出出来ました。
今日は新しいことを〇個覚えたぞ!
まとめ
私の受験生活における失敗はいかがでしたか?
受験生の皆さんの大半は、これから様々な失敗をすると思います。
しかし、失敗を受け入れそこから学ぶことで必ず成長できます!
受験中の失敗は合格してしまえば笑い話にすることも出来ますので、今は大変かもしれませんが決して諦めずに頑張ってください。
また弊社のブログには他にも色々と税理士試験に役立つ情報を掲載していますので、気になる方はぜひ参考にしてくださいね♪