円満相続税理士法人 税理士
学生時代に税理士試験の受験を始め、在学中に4科目取得し群馬県の会計事務所に就職。売上規模数十億円の企業の法人税、相続税を担当しつつ25歳の時に税理士試験合格。
今回は、私の税理士試験体験記をお話させていただきます!
皆さんこんにちは。
円満相続税理士法人、大宮事務所代表税理士の加藤です。
今回は、私の税理士試験体験記をお話させていただきます。
これから税理士になりたいと考えている方がいれば、参考になることがあるかもしれませんので、ぜひ最後まで読んでいただければと思います。
簡単な流れ
私が最初に税理士試験を受験したのは20歳のころでした。
そこから、およそ5年間かけて税理士試験に合格したことになります。
ちなみに私が合格した科目は
・簿記論
・財務諸表論
・法人税
・消費税
・相続税
となります。
大まかな成績ですが、次のようになっています。
【一年目】
受験科目:簿記論、財務諸表論
合格科目:財務諸表論
【二年目】
受験科目:簿記論、消費税法、法人税法
合格科目:簿記論
【三年目】
受験科目:消費税法、法人税法、相続税法
合格科目:消費税法、法人税法
【四年目】
受験科目:相続税法
合格科目:なし
【五年目】
受験科目:相続税法
合格科目:相続税法(官報合格)
色んな意味で難関だった相続税法
上で説明したように、私は5年間かけて税理士試験に合格しましたが、その中で一番難しいと感じたのは相続税法でした。
その理由は、内容が難しかったり、他の税法では出てこない民法の知識も必要だったり、ということもあります。
しかし、それ以上に私を苦しめたのは、
「相続税法の教室が近所には無かった」
ということです。
私は田舎育ちで、もちろん税理士試験も田舎で勉強していました。
ただ、田舎には、税理士試験を勉強できる環境が整っていない、という大きな欠点があったのです。
通常、税理士試験は専門学校の教室に通って、そこで同じ受験をする仲間たちとともに、先生の授業を受けることで勉強をしていきます。
私自身も、簿記論などの他の科目については、そのように勉強をしてきました。
しかし、相続税法の授業は、私の生活圏内では専門学校がサービスを展開していなかったのです。
そこで私の勉強は、DVD学習になりました。
教えてくれる先生もいない、周りで勉強している友人もいない、気軽に相談できる相手もいない、という状況が相まって、相続税の勉強は本当に苦労したと感じています。
なぜ相続税法を選択したのか?
それでは、なぜ私は相続税法を受験科目に選択したのでしょうか?
それは、色々な科目のテキストをざっと見てみた中で、相続税法が最も面白い科目だと感じたからです。
税理士試験の受験科目で、恐らく実務的にもっとも使用するのは、法人税法、消費税法、所得税法だと思います。
これらの科目は、多少なりとも簿記と関係があるのですが、私はどうも簿記に対して苦手意識がありました(一応、日商簿記の1級まで取得はしていますが、、)。
しかし、相続税法は簿記を必要とする場面が少なく、実際に自分の目の前にある物などを対象にした税目なので、内容がイメージしやすかったことと、物の価値が分かるということで、根拠もなしに面白いなと感じたのです。
そのため私は、将来税理士になったら相続税法を専門にしようと決めていたので、最後の科目は相続税法を選択しました。
最後に
私が税理士試験に合格したときの勉強法などは、次のブログでご紹介していますので、もし気になる方がいましたら参考にしていただければと思います。
税理士を目指していると、
税理士は今後AIに仕事を奪われる。
税理士の数が多いので、税理士試験なんて勉強しても儲からない。
といった言葉を聞くことがあります。
このように言われてしまうと、本当に勉強を続けて良いのか不安になる方もいるかと思います。
約10年前の、私が税理士試験を初めて受けた時には、税理士は10年後に無くなる、とも言われていました。
しかし実際10年が経過した今、ありがたいことに私は税理士として忙しく働くことが出来ています。
もちろん将来のことは誰にも分らないですが、税理士になることを否定するような言葉には、あまり耳を傾けなくても良いかもしれません。
もし税理士になりたいと真剣に考えている方には、私は胸を張って、ぜひ税理士になってください、と言えます!
税理士試験は、合格までに数年以上かかる非常に長い道のりです。
ただ、コツコツと積み重ねていける方であれば、必ず合格が出来る試験でもありますので、ぜひ皆さんも税理士試験合格に向けて頑張ってください!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!